健さんがかっこいい♡初期の任侠物は２作も観れば飽きちゃう。これはちょうどヤクザ映画最後という頃で1978年作品。42年前か。この前年に『幸福の～』『八甲田山』同年に『野生の証明』と健さん乗りに乗っている頃で働き盛りの40代。カッコ良い上に渋みが増してまさに絵になる男。ドアップがこんなに美しくサマになる俳優が他に居る？アラン・ドロンくらいだわ！（あくまで個人の意見・趣味です😅）
さて監督は降旗康男、脚本は倉本聰ですから！『北の国から』はドラマの傑作と信じてるので、かなりヒイキ点あり。
俳優陣が豪華。半数近くは既に鬼籍に入ってる。懐かしい顔。
ご健在でも高齢でスクリーンから消えてる方も。
健さんが殺めた男の娘に援助をしている。まるで足長おじさん。
その娘が池上季実子。セーラー服を着て甲高い声で、可愛いというより大人っぽい。演技はまだ下手。北大路欣也はギョロリとした目が変わらない。46歳で亡くなった三浦洋一、リーゼントが似合ってた。54歳で亡くなった小池朝雄はコロンボ刑事の声でお馴染み。田中邦衛も若い、今はどうしてるのかな五郎さん。夏八木勲は私の父の幼馴染だった、73歳で亡くなったがまだ早かった。峰岸徹はイケメン、あの自殺した女優の影が付きまとったまま65歳で亡くなる。健さんの兄役の大滝秀治、健さんと共演した『あなたへ』が遺作に。池部良は美男だった、92歳で逝去。岡田真澄はハーフでダンディーだった、70歳で死去。小沢昭一も出演。83歳没。
倍賞美津子が美しかった！73歳、お元気だけどすっかりおばあさん。ダー！
小林亜星は若い頃からあんなに太っててヘビースモーカーなのに87歳の今もお元気の様で、めでたい。寿命って分からないものだわね。
色々懐かしく思い出し調べてて、でもやっぱり健さんは特別な俳優だった。
寡黙で不器用でかっこ良くて声も良くて、渋くて、どんな役も素敵で。
ヤクザ映画だから、血も流れるし、コワイ。でも、倉本脚本のせいかお洒落。クラシック音楽が流れる、音楽はクロード・チアリ。
そしてシャガールの絵。ヤクザ映画らしからぬ演出で、何とも変わった作品になっている。古いタイプのヤクザである健さんが、その一貫した生き方がいい。この人の人生は一体何だろう？という気もするが、それはさておいて、豪華俳優の脂ぎった顔！と湯気が立っていそうな演技を観るだけで、価値あると思う。
