みりお

バーティカル・リミットのみりおのレビュー・感想・評価

バーティカル・リミット(2000年製作の映画)
3.2
これね、中1くらいの頃に深夜2時から観始めて、寝落ちしてもいいや〜って思ってたの。
そしたらあまりの緊迫感の連続に全然眠くならなくて、4時まであっという間に観ちゃった記憶が。笑
つまり、そんなに詳細を覚えてるくらい、観るのが楽しかったんです❣️

だから、15年ぶりくらいに観られるのにワクワクしすぎて、期待値高く入りすぎたかな😅

10代前半より目が肥えた分、ストーリーの粗は前より目立ちました😅
救助チームに手を挙げた他の人たちの動機が弱いし、あとは何よりニトログリセリンの扱いwww
"百難あって一利なし"と言いたくなるような性能😰
インド軍の管理も雑だし、外部からの影響に弱すぎたし、容器から漏れすぎだし…
ニトログリセリンのせいで緊迫感10倍くらいになってるから、映画の効果としては最高なんだろうけど、もうちょっとマシな設定あったでしょ〜と思ってしまう💦

ただ、たぶんこんなに期待値高くなければ、昔みたいに面白く観られたはず✨✨
雪山独特の緊張感に加えて、爆発物の危険あり、家族愛あり、人間ドラマあり…
登場人物にもちゃんと感情移入できたし、特にウィックの妻への想いとか、それぞれの兄弟たちの愛情とか、とてもよかった✨
救助というものがどれだけ大変なのかもよく伝わってくるし、だからこそ"あなたのためなら自分の命を投げ打っても構わない"という究極の家族愛には感動しました😢
犠牲となった人たちの笑顔の写真が追悼碑を飾るシーンは、本作をただの雪山パニックムービーに終わらせない要だと思います♫

【ストーリー】
3年前、ロッククライミング中に起きた事故で、兄ピーター(クリス・オドネル)は妹アニー(ロビン・タニー)を救うため、一瞬のうちに父親の命綱を切ることを決断した。それを許すことができないアニーはピーターと距離を置き、ピーターは苦悩から逃れるために登山を諦めて写真家となる。
アニーは父親の夢を追って登山家となり、世界第二位の高峰K2登頂に挑もうとしていた。
だがアニーはK2へのアタック中、標高8,000mでクレバスに閉じ込められてしまう。妹を救うためにピーターは、世界で最も恐れられている山へむかうことをけついする。

【キャスト・スタッフ】
*監督:マーティン・キャンベル
うわ、本作のとんでもないB級感のせいで、どんだけ無名な監督さんだろうか…とタカを括っていたら、『マスク・オブ・ゾロ』や『007』シリーズの監督さんじゃないですか!
しかも『007』の中では高評価だったピアース・ブロスナンの『ゴールデン・アイ』を監督し、その評価を持って、初の金髪ボンドとしてマイナス評価も多かったダニエル・クレイグの初007作品の監督に選出されたんだとか✨
かなり期待値は高い人なんだなぁ〜おかしいなぁ〜笑

*ピーター:クリス・オドネル
めっちゃイケメン✨なにこの人✨
なんで売れてないの?演技力?笑
アル・パチーノがアカデミー賞を獲った『セント・オブ・ウーマン』で、盲目のアル・パチーノと親交を深める高校生を演じて注目を浴びたようですが、その後は鳴かず飛ばず…
『セント・オブ・ウーマン』もうすぐテレビでやるんだよな〜気持ちが重くなりそうで観てなかったけど観ようかな♫

*アニー:ロビン・タニー
可愛くなかったし〜有名な作品ないし〜
まぁつまりはあまり惹かれませんでした😅
ただ肺水腫がかなり進行した段階の咳の演技はお見事でした✨笑

*ウィック:スコット・グレン
いや〜イイ味出してた!
彼がいたから、お話がまとまったと言っても過言ではないと思います✨
前半の、全く感情の読み取れない表情から、徐々に痛みや悲しみが見えてきて、最期の決意の表情は素晴らしい😭
個性派俳優としての地位を確立しており、独自の路線で『バックドラフト』や『羊たちの沈黙』、『戦火の勇気』などの名作に出演していました♫
みりお

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