みんと

狩人の夜のみんとのネタバレレビュー・内容・結末

狩人の夜(1955年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

私が観たサイコな悪人が出る映画の中では1番古いかも。

有神論者が多いアメリカで、神聖であるべき「神への信仰」を真逆の形でサイコな悪人が利用する、という設定がまず斬新だった。

このように、「神聖(クーパーさん)」と「邪悪」の対比はもちろん、「Love」と「hate」、「狩人」と「獲物」、「男」と「女」、そして最後に許した「子供」と手のひらを返し子供の味方をした「大人」、など、たくさんの対比があった。

(指に描かれた「Love」と「hate」は、「ドゥザライトシング」で観たが、今作から引用されているということを、恥ずかしながら観た後に知った。)

主人公の少年の2度目の「やめて」は流石にうるうるきてしまった、、。
そしてその後の、金の入った人形を投げるシーンは、金に囚われた実の父とサイコな男に、そしてそんな大人の汚さに希望を奪われ絶望した彼の気持ちを察した。

なんだろう、少しその辺が「禁じられた遊び」感があった。

川の中に沈められた遺体、狩人と獲物を表す動物の描写、月の動きのシーン、、などなど独特で美しいカメラワークや表現がたくさんあって、古い映画というのを全く感じさせなかった。「早すぎた名作」という言葉をネットで見たが、表現技法のみならずサイコキラーという点においても、まさにその通りという感じ。