「ゴジラ死す」
ゴジラシリーズ第22作目にしてVSシリーズの最終作!
ゴジラとスペースゴジラの闘いから1年。
バース島消滅の影響で体内の原子炉が暴走した紅く光るゴジラが香港に出現。
その一方、40年前に芹沢博士がオキシェジン・デストロイアーを使いゴジラを消滅させた海底から太古の生物が出現し人類を襲う。
核爆発の危機に迫られるゴジラ、破壊の限りを尽くすデストロイア、生存をかける人類の三つ巴の最終決戦が始まる…というお話。
大怪獣ゴジラ。
時に破壊の王、時にヒーローと様々な面を持ち合わせる怪獣ゴジラ。
そんなゴジラの本作で見える一面は、孤独な獣。
本作では敵怪獣がデストロイアと言う事もあり、一作目のゴジラが色濃く反映されています。
ある意味で40年前のリベンジマッチとも言えるかも。
しかしそんな闘いに感じるのは、人類の罪により生み出され、孤独に生き、人類から忌み嫌われ、誰にも存在を肯定してもらえない哀しみの化身としてのゴジラ。
唯一見つけた仲間であるリトルを求めて彷徨うゴジラの姿には、まるで自身の死を悟りせめて最期は仲間の傍で消えてゆきたいという願いを感じます。
ゴジラシリーズでこんなに切ない気持ちになったのは始めてかもしれません。
ゴジラの最後の姿に感じたのは、カッコよさでもなく、恐ろしさでもなく、ごめんなさいという気持ちでした。