ぐりんでる

ゴジラVSデストロイアのぐりんでるのレビュー・感想・評価

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)
5.0
柄本明とゴジラの熱い友情を見届けポカポカと温かい気持ちになっているのも束の間、

温かいどころか、なんだか熱い…🥵

…っ今度はゴジラがキレとるやないかい。しかもブチギレやないかい😨
人間の業、その贖罪として地表の文明全てを地獄の業火で焼き尽くさんとばかりにブチギレてるゴジラ。

平成のVSゴジラシリーズの最終作。

「ゴジラ死す」
と言うネタバレ全開なキャッチコピーすらも気にならない壮絶な有終美😢

オープニングシークエンス、タイトルコールから最強レベルにかっこいい

初代ゴジラを葬ったオキシジェンデストロイヤーに由来した敵怪獣というだけでなく、当時の出演者も同じ役で出演。

初代へのリスペクトが散りばめられた今作は、シリーズの関連性も整合性もきわめて薄い突発的なゴジラシリーズにおいて唯一初代の正当な続編として最高の締めくくりを飾っている。
大人になって見ても締めくくりが美しすぎる

放射能を浴びすぎて体内核分裂が制御不能レベルにまで達し、爆発寸前の極限状態にあるゴジラ

文字通り体に宿した灼熱は体表にも現れ、噴火寸前の火山のようなその姿はバーニングの名を冠するに相応しい🔥

幼き頃に抱いていた感想を今のそのまま思ってる自分の精神年齢の低さにもびっくりだけど、思い出補正抜きにしてもかっこいいだろこのデザイン。

敵怪獣デストロイアも最高。ちょっとコテコテしたデザインだが、ラスボスに相応しい設定と風貌のデストロイア完全体、こっちのビジュアルも大好き。悪者として生きていくしかないくらい第一印象で偏見持たれるだろう悪そうな見た目が最高。
博士が命名するデストロイアの名の由来もいい
進化するって設定も子ども心を大くすぐり。

デストロイア幼体を駆逐するべく出動した特殊部隊。彼らの奏でる音がまたいい。静寂な建物で鳴り響く軽快な足音と銃の操作音。たまらないわ。緊張感もあるしわくわくした

とんでも戦闘機スーパーX3を操縦するのは、特殊戦略作戦室のあいつしかいない…
「これで我々の来年度の予算はゼロだな、来年度があればだが…」セリフがいちいちかっこよくて面白いww

きっと幼少期の頃は、カドミウム弾全弾浴びてもこの興奮は冷め止まなかっただろう
まぁ、今もだが。

物心ついたと言うか記憶に鮮明に残っている大変思い出の深い作品。小学生にすらなってない幼少の頃父親に連れて行ってもらった人生初ゴジラ(本当は人生初映画と言いたいけれど、それはセーラームーンらしい…)入場者特典で、あっためると赤くなるちっこいビオランテもらったのもよく覚えてる。祖父にはデストロイアのソフビ人形をクリスマスプレゼントでもらった。これはもはや宝。俺のウッディみたいなもん。ボニーにはあげない

いろいろな思い出がこの作品を自分の中で神格化している。

物思いにも更けれる映画😢

でも、それを抜きにしても全力で面白いわ。
今の時代はCGが凄いが、特撮の存在感、重厚感は今見ても全くチープに見えない独特の迫力がある。戦闘シーンも爆発やら爆炎の遠慮が無さすぎてディザスター感が凄まじいわ

特撮クリエイターたちの素晴らしい技術、表現力にも心掴まれた

最高傑作