メイプルわっふるG

シロメのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

シロメ(2010年製作の映画)
3.7
願い事が叶うという都市伝説シロメ様。ももクロが紅白初出場を祈願して廃校舎のシロメ様を訪れるモキュメンタリー・ホラー。
なお、ももクロ(Zメンバー)は真相を知らないため、当人たちにとってはガチな心霊ロケ。よって本気の叫び、恐怖、忌避、克服が見られる秀作。

かなり久々の再鑑賞。全編ひたすら楽しめたことに驚き。
それもそのはず、以前はももクロも白石ワールドも認識していなかった頃。ただの悲鳴アイドルホラーとしてしか思っていなかったのだろう。
つくづく知見の有無って影響大。それと好意。

ちょっとしたオーブやチンアナゴに小躍りし、半透明なゴドラ星人かペガッサ星人のような造形に喜ぶ。
堂々たる吉田悠軌さんの語りやリバース。Vで登場した今仁英輔さんにガッツポーズ。
エンドクレジットにあった川連廣明さんを改めて探すも見つけられず悔しがったりと、シンプルな内容ながら楽しみどころはたっぷり。

もちろん、メインはももクロ。映画初出演・初主演でリアル本人役とは、ある意味イメージ映画か。
アピールや素の感情だけでなく頑張る姿勢が好印象。仕込み(青)も含めて手を抜かないのは立派。



アイドルには興味も関心もなかった自分が、初めてももクロを見たのは2013年のオズフェス。
完全なアウェーでの登場に、同情と興味本位から後方で見始めたものの、早々にみんなとハシャギまくることに。

これって本当に凄いこと。
過去、対バン初見で気に入ったのは、ヴェルサイユ、ノクブラ、ホルモン、時雨くらい。しかもそれらは似たジャンルイベでの話。というか、同ジャンルでも目当て以外無視なんて当たり前。

それが、畑違いどころか真逆のような存在が、現在進行形で支持を得ていくという奇跡みたいな光景。
広がる波紋というより、ナニカ侵蝕していくような、異様な盛り上がり方。これはサバト?

アイドルは単なる"偶像"ってだけではないんだと見方が変わった出来事。
散々お膳立てしてもらっても、すべて自分の実力って態度のアイドルも俳優もいるのだから、ももクロが否が応でも良く見えてしまうのは確か。


再鑑賞 2021.03.07 ひかりTV
再鑑賞 2021.02.06 ひかりTV