IbukiTokumitsu

トガニ 幼き瞳の告発のIbukiTokumitsuのレビュー・感想・評価

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)
3.9
面白いとかそういうのでは無いけれど、
見れてよかったと思える映画。
実話なのかー、という胸糞悪さはありつつ
音が聞こえたら手をあげる、双子のどちらかを答えさせるなど法廷劇的なハラドキを含ませることで骨太エンターテイメントに仕上げている手腕がすごい。
半沢直樹を思わせるような胸糞組織理論と、倫理観や正義感を持つ個人の葛藤。自分がその立場だったらどう行動するだろうか。組織vs個人、エンタメ性の高い法廷劇。素晴らしかったです。
あと、デモのシーンが強烈に印象深かった。
デモとかそういうの、参加したことないしよく分かんない怖いものって感じがしてて、デモの様子とかテレビのニュースで見ても「あぁ揉めてんなぁ」ぐらいにしか認識していない自分の想像力のなさを恥じてしまうような、強烈さ。言うべきこと、言いたいことがあるのに、どこに言えば伝わるのか、それが分かんなくて悔しくて。
放水されながらミンスの無念と自分の無力さに打ちひしがれる主人公が印象的だった。
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