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首都消失のyaaaのレビュー・感想・評価

首都消失(1987年製作の映画)
4.0
東京が謎の雲状の物体に覆われて大騒ぎな、アメリカでよくあるネタをとっくに日本でやってたという誇らしい作品。なんですが東京の都市機能停止という内容を関西テレビが製作とツッコミどころ満載宣言で開幕。
早速、主要なキャラがジープに乗って登場と何かやらかしそうな雰囲気むんむん。ところが意外にも小松左京さんのシミュレーション的アプローチが「シン・ゴジラ」みたいに面白く約一時間はなかなか楽しませてくれる。
屋敷から庭を眺めてるだけで日本のフィクサーとわかる丹波哲郎さんや大滝秀治さんの大学教授の安心感、テキパキ動くアクティブな岸部一徳さんなど配役は「わかりやすい」というところを外していない。
綺麗な頃の名取裕子さんもよいし、クソ真面目な民間人 渡瀬恒彦さんも活躍してくれる。
しっとりした名取裕子さんを前にカッチカッチになった渡瀬恒彦さんがやせ我慢するという大人なシーンもある。

謎の雲を偵察機で観測するというシーンはミニチュアワークで「ライトスタッフ」の音速突破シーンの後一歩ぐらい魅せる。
そして渡瀬恒彦さんの名セリフが聞ける。
「新宿! 新宿御苑!!!」

そこで観るの止めていいし、「首都消失」はそのシーンを観る為だけの映画かもしれない。
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