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黒猫・白猫のneroliのレビュー・感想・評価

黒猫・白猫(1998年製作の映画)
4.5
■ロマンティック・ブラックコメディ映画〜🎬■
 
 
「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァ監督。
 
ドタバタ劇で面白かった〜♡
途中途中の音楽がめちゃめちゃ好み〜♪
 
亡くなっている釣り上げられた人、その人から鞄をとるシーン。
切り株のシーン。
 
クスッと笑えるシーンが多くて好きでした〜♡
 
 
 
 

■「黒猫・白猫」アンビバレントな気持ちもあった?同監督■
 
 
猫ちゃんたちはちょっとしか出てきませんが、「黒猫・白猫」は、物事の真逆の象徴として出現〜🐈
 
生と死、ハレとケ、男と女、陽と陰など…。
 

ところで、ユーゴスラビアの歴史について。
1991年から分離運動が始まったユーゴスラビア。
現在は6つの共和国に分かれている。
 
1991年以降、独立の賛否をめぐり、セルビア人、クロアチア人、ムスレム人の3勢力が対立。
 
1992年にムスリム人とクロアチア人により独立が宣言されると、これに反対するセルビア人とのあいだで内戦(ボスニア内戦、ボスニア紛争)が勃発した。
 
 
エミール・クストリッツァ監督は自身をユーゴスラビア人であると称している。

同監督の父親はセルビア人、母親はムスレム人であるそう。
 
同監督は、両親の民族性や考えが”真逆”であった、混乱した幼少期、思春期を過ごしたのかもしれない。
 
同監督は、自身をまとめてユーゴスラビア人と称しているが、映画作成をしながら自己を統一したのかもしれない。
 
 
全体的にお祭り騒ぎのような映画であり、心理的にはマニックディフェンス(躁的防衛)のように感じる映画。

気持ちのアンビバレントさが垣間見える。
 
 
なんて考えながら見た映画でしたが、私は大好きでした〜♡
 
『アンダーグラウンド』も見てみたい〜🎬
 
 
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