しましま

大菩薩峠 竜神の巻のしましまのレビュー・感想・評価

大菩薩峠 竜神の巻(1960年製作の映画)
3.3
前作の衝撃のラストからどんな続き方になるのかしら、と思いきやちょっと話飛んでる(笑)。
竜之介と兵馬の決着はどうなったのよ!?ってツッコむ間もない怒涛の展開。

成り行きから天誅組に加わる竜之介(本人に勤王も佐幕もないらしいが)、挙句爆弾により失明してしまう。なかなかのトンデモ展開だ。

相変わらずの玉緒ちゃんの儚げな可愛さと、雷様の妖艶とも言える危う気な魅力のアンバランスさが絶妙。もうそれだけでもお腹いっぱい。

そしてラスト、再び相まみえる竜之介と兵馬。崖っぷちでの撃ち合いの結果は…。完結編に続く。

前作に比べやや雑(散らかった)なストーリーにはなったが、完結編に向けてのブリッジとしては充分及第点。

ただ今回の竜之介はさほど畜生感がなかったのが残念。