みおこし

美女ありきのみおこしのレビュー・感想・評価

美女ありき(1940年製作の映画)
3.5
今も昔も一番好きな女優さんは、オールタイムベストの『風と共に去りぬ』の主演であるヴィヴィアン・リー。美貌、演技力、カリスマ性どれをとっても最高、一生ファンでいるんだろうなー。そんな彼女が風共で一躍スターダムにのし上がり、夫であるローレンス・オリヴィエと共演したのが本作。

ナポリの英国大使館に勤めるハミルトン卿の妻となったエマは、何不自由ない暮らしを送っていたが、なかなか満たされた日々を送れていなかった。そんなある日、イギリス海軍きっての軍人ネルソンと出逢い、一瞬にして恋に落ちる。しかし2人には家庭があり...。

テーマとしてはよくある不倫のお話ですが、歴史上実在した2人のラブストーリーだけあって「これ本当にあったお話なんだ」と思うと、より一層悲しくなりますね...。ネルソンは世界史にも登場する、トラファルガーの海戦でおなじみの勇将です。とはいえ、映画として先が読めない展開ではなく、特筆すべき部分は正直あまり無かったです...。

とにかくヴィヴィアンが綺麗すぎる...。どの作品も美しいですが、本作の彼女は特に息を呑むほどの絶世の美女っぷりです。キャラクターとしてはエマはすごく印象が中途半端な印象。『風共』のスカーレットほど気性が荒いわけでもなく、『哀愁』のマイラほど悲観的なわけでもなく、聡明で明るいお嬢さんって感じ(笑)。だからこそ破滅的な展開が余計悲しいんですけどね...。
ローレンス・オリヴィエも、金髪?のロングヘアを束ねた隻眼の将軍というアニメに出て来そうな出で立ちでイケメンでした!

当時新婚ホヤホヤの2人が、禁断の恋に走るカップル役なので見てるこっちが恥ずかしくなる熱々っぷり(笑)。でも美男美女のイチャイチャはなんか許せちゃうから不思議...。

涙ぐましい悲恋ではありましたが、結局2人の恋のせいで不幸になった人はたくさんいるので、あまり感情移入できませんでした。不倫の恋を描いた作品は個人的にはどれもあまりハマらない...。
クラシック映画の小粋さと、ヴィヴィアンの美しさを堪能する映画としては最高だと思います!
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