タラコフスキー

秘花 〜スジョンの愛〜のタラコフスキーのレビュー・感想・評価

秘花 〜スジョンの愛〜(2000年製作の映画)
4.5
6月からホン・サンスの作品が一気に劇場公開されるからと、この機会に過去の見ていない作品も消化しておこうと思ったけど、やはりホン・サンスの世界観は良い。

ホン・サンスが初めてモノクロで撮った作品で、その理由はわかりかねたが、タル・ ベーラや後のラヴ・ディアスのような質感になっていたシーンも多々あり(特にタル・ベーラに関してはガス・ヴァン・サントみたく参考にした可能性は高い)、ホン・サンス作品にしては長めだが相変わらず好みに合ってて大いに楽しめた。

男女が徐々に肉体関係を重ねていく様は某長寿エロ漫画みたいで可笑しくもあったけど、意外とこういう映画は少ないからその意味でも楽しい作品だった。

ホン・サンスは侯孝賢的スタイルの固まったカンウォンドの恋以降どの作品も好ましく見られるから韓国人の監督では一番好きなのだけど、例えば侯孝賢の童年往時のように題材として特に嵌るものが今のところそんなにないから、まだ見ていない作品に自分にフィットするものがあればいいなと心から思うし、それ故に彼の映画にはこれからも触れていきたく思う。