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秘花 〜スジョンの愛〜/オー!スジョンのmiporinzouのレビュー・感想・評価

3.5
続けて見ていたDVD化したホン・サンス監督作品も残すはこの1本となり、この作品を見るかどうかに当たっては少々悩んだ。なぜならトンデモナイ邦題が付けられているではないか。
しかも、パッケージの淫靡さ。

実はツイッターで韓国映画通の方が、この作品はとんでもない邦題を付けられた悲劇の1本と言っていて、私も「ホン・サンス監督作品なのになぁ…」と思っていた。そんなわけで、意を決してレンタル落ちのものをAmazonで購入したのだけれど、邦題を付け直して、パッケージも作り直してどこか別の会社から、また出るんじゃない?…と思うのよ。
だって、カンヌのホン・サンス監督の初期作品だもの。

今は亡き、イ・ウンジュの出世作だし多少(いや、まあまあ)のラブシーンはあるものの、基本、文学的要素を含んでいる。日本で発売されるとき勝手にエロ枠にされちゃって、悲劇の1本…と表現した方に賛成である。

そんでもって、
ホン・サンス監督作品を観続ける「勝手にホン・サンス祭り」は一旦、幕を閉じることにする。続けて観てわかったことは、ホン・サンス監督はやっぱり実験してると思った。手法や表現方法など1作ずつ試しながら撮っている気がする。この作品はモノクロームで男女の視点と記憶の違いをいくつかの章にわけて見せている。

ま、そして、やっぱりお酒飲んでグダグダからんだり、しゃべったり、酔っぱらったりする作品だった。
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