コーユー監督は都会じゃなくてもきっちり撮ります若者不良文化in佐世保。細かく描かれる競輪学校の様子は、ソネチュー監督の「フライング飛翔」に比べるとかなり爽やかめだけど、第二の青春も当然挫折しながらの南条さんの日々の成長や移り変わりがみていて飽きない。いきなり子ども相手の数学塾やってた舟木一夫が、南条さんがデビューした途端に競輪に取り憑かれていくんだけど、タレサンかけた風貌がかなり漫画ぽくて良い。いままで舟木一夫の作品を避けてきたけれど俄然興味わいてきました。そしてロマンポルノの俳優さんたち多数出演、もちろんコーユー監督も出ています。終盤には競輪の理事的な役で大好きな鈴木正文館長（隣には内田良平）まで登場。キミいかんぞ！って言うくらいの出番だけども。ものすごい努力の積み重ねしてやっと競輪デビューしたのに周りは誰も喜んではくれず、ガールフレンドの服部まこも道を踏み外している。第二の青春もなかなか上手い具合にはいかず、まだまだ地味に人生は続いていく。佐世保に帰ってひとりレース場を走るシーンがあるんだけど、あの音は走者にしか聴こえない音なんだろうか。短いシーンだったし、なんの盛り上がりもなかったけど、あの音が聴けたのがいちばん嬉しかった。水上功治バンドにミスタースリムカンパニー。南条さんて清水国夫さんに似てね？と思ってたらちゃんと出てきました清水さん。ちなみに南条さんの兄貴は森本レオです！
