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ドリームガールズのruu0827のレビュー・感想・評価

ドリームガールズ(2006年製作の映画)
4.0
夢を追う、それは思ったとおりにならない。
でも、叶わないという意味ではない。

黒人差別もまだ根強い1960年代。
歌一つで世界を渡るなか、曲を盗まれたりメンバーと別れながらも、女性3人ユニット ドリームガールズは躍進してゆく。
実在した伝説の黒人女性グループ スプリームスをモデルとしたストーリー。

夢が叶う形は、思ったとおりでないかもしれない。
それでも、一瞬一瞬向き合えるすべてに全力で向かうしかない。
その先にしか、夢はない。

ちょっと心に迷いや、疲れが出たとき、物凄くパワーをくれる作品。
それは終わりの良さが大きく起因するのだろう。
決して夢見た形ではなかった、でもここまで来た道のりがそれぞれの中できちんと消化されて、前進していなければ見られなかった未来が、そこにはあった。

いまうまく行ってなくても、それでも未来に向かって模索して、走り続ける。そうしたら、きっと道はある。
そう信じ、また前進する勇気をくれる。


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何度目かの鑑賞。

「自分の理想を追えない、もう無理かも」
と思った時に必ず見たくなる一本。

誰かの後押しがあったら、もうちょっといけるかもしれない、と思う時
その確かで温かな一押しをしてくれる。
ドリームガールズと彼女たちを取り巻く人々から、出し惜しみのない愛を感じる。

いろんな人生にエールを
そして向き合う勇気、
戦い得る未来への希望をくれる。


何度見ても、自分の中に
暖かい強さが呼び覚まされるのがわかる。
また、観ます。
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