アキラナウェイ

ドリームガールズのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ドリームガールズ(2006年製作の映画)
4.2
もう、ビヨンセが美人で。ビジンセ。

これ、実話なんですね。ビヨンセはダイアナ・ロスの役回りだったのかと知ったのは鑑賞後。

1960年代のデトロイト。とあるライブハウスでオーディションを受ける3人の黒人女性ディーナ(ビヨンセ)、エフィ(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)から成る「ドリーメッツ」。彼女達に目を付けたカーティス(ジェイミー・フォックス)は、当時人気スターのジミー・アーリー(エディ・マーフィー)のバックコーラスとして彼女達をスカウトし、やがて彼女達の全米デビューのプロデュースを手掛ける事になる。

冒頭からカウベルが鳴り、歌姫達がリズムを刻む。
自然とそのリズムに身を任せて、煌びやかなステージに目を奪われる。

ミュージカル映画でありながら、振り切れていない印象。だからこそ、ミュージカル色が強いと辟易してしまう層には丁度良いかも。ドラマパートも見応えがある。

余談。本編と関係ないが暴徒の街と化すデトロイトの様子は、映画「デトロイト」を観ていた事で、時代背景の理解が深まった。

驚くべきはジェニファー・ハドソンの歌唱力。
伸びやかで、ソフルフルで、フルボリュームで、情感たっぷりに歌う。そう、彼女こそリードボーカルである筈だったのに。

ショービズ界では売れる事が全て。
売れなければ、好きな歌で食ってはいけない。
売れる為にディーナをフロントに据え、リードを執らせる。カーティスの判断は間違ってはいない。

しかし、そこで生じた軋轢はやがて関わる全ての人生の歯車を狂わせていく。

ショービズ界の光と闇、特に闇の部分を徹底的に描くからこそ光が更に煌びやかに輝きを増す。盗作も厭わないカーティスの腹立たしい事!!

それにしてもビヨンセが美し過ぎる。
一瞬一瞬、どのショットも華があり、目を奪われる。
やはりリードを務めるのは彼女であるべきなのだ。

語弊があるが、音楽で成功するには自分を信じ切る事だけでは良くない。グループの事をどれだけ優先出来るか。時に自分を殺す事も必要となる。

闇が深い分、ラストステージが光り輝く。

グループに脱退はつきもの。
ビートルズにおけるピート・ベストしかり。
そういや、BABYMETALもYUIMETALが抜けちゃったし。
WANDSなんて、メンバー総替えですし。

売れる為なら我慢しよう。
引いてみよう。
譲ってみよう。
僕もショービズ界に進出する時の為に肝に命じておこう。

いや、ない、ない。