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デンジャラス・ランのissiのレビュー・感想・評価

デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)
3.6

「トレーニング・デイ」を思わせるバディ映画(決してチームワークとかではない。笑)

悪役のデンゼル・ワシントンと前述作品のイーサン・ホークばりにうぶなCIAを演じるのはライアン・レイノルズ。

緊迫感は「トレーニング・デイ」が勝るが今作の方がテンポやアクションが多い。
それと異常なまでのコントラスト比が特徴。
あとは光と影をうまく使い分けるカメラワークが印象的。

ヴェラ・ファーミガがCIAの上層部として出演。「ディパーテッド」であれこれあってCIAに入ったとかいう妄想ができます。笑
後半ではまさかのジョエル・キナマンが登場。
(監督のマイケル・エスピノーサがジョエル・キナマン贔屓。笑 因みにモービウスの監督らしい。)
「ドラゴンタトゥーの女」から昇進して見せ場もちゃんとあった👏🏻


因みに原題は"Safe House"
原題ママのほうがよっぽど作品に合ってると思うのだが…。
文字通りセーフハウスが全然セーフじゃないのがこの作品のミソなのに…
「デンジャラス・ラン」てそもそもダサいし
Run(逃げてる)訳じゃないんだよなァ

エンドロールに流れる曲が
Jay・Z, Frank Ocean, Kanye Westという超豪華トリオによる"No Church In The Wild"
これがかっこいい。Frank Oceanそんな客演してたなんて知らなかった。。。


ここからネタバレ








肝心の内容は何度も言及する「トレーニング・デイ」にも通ずる
警察内部のダークヒーローもの。
正義を追求するためには悪にも染まる。
そんな姿に新人が戸惑いながらも、自分の信念を貫いて行動する。
最終的には俺にもそんな時期があった、お前は変わるな、と汚職ファイルを新人に託す。

旧友が言っていた
「人は変わらない」という言葉に賭けたかったんだろう。
もしかしたら途中から善人ぶっただけかもしれないけどね。。。
デンゼル・ワシントンが心理戦のプロと言われたら
そこまで深読みしてしまうような深みのある演技でした。

そんな彼と一日共にしたライアンは
もっと目つきが変わってもよかったのでは…?
イーサン・ホークは一日の経過とは思えないほどに顔つきが変わっていたけど
そこまでの変化はなく淡々としていたなー、と。

「あとは任せろ」
の伏線も一度は副長官に引っ掛けといて
実は直属の上長も裏切りでしたというのは少しやられた。
マッドアイのせいか最初から怪しかったよ。笑



ジョエル・キナマンの死に姿を1週間に2回も観るとは思いませんでした。笑
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