リッキー

デンジャラス・ランのリッキーのレビュー・感想・評価

デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)
3.5
978本目。190314
久しぶりにデンゼル·ワシントンのアクション映画が鑑賞したくなり、本作を選びました。彼の相変わらず知的でクールな演技に満足しましたが、 ライアン·レイノルズが思いのほか好演していたことが嬉しい誤算でした。

諜報員フロスト (デンゼル·ワシントン)はCIAを裏切り、 10年間にわたって逃亡生活を続けています。 MI-6の旧友からCIAの重要な機密情報が入ったマイクロチップを受け取りますが、そのチップを巡って、ある組織に追われるようになります。この騒動にCIAの「客室係」のマット(ライアン·レイノルズ)が大きく関わってきます。
なんとなく存在は知っておりましたが、「客室係」すなわち「セーフ·ハウス」を大々的に紹介した作品を私は初めて鑑賞しました。作品でも紹介されていましたが、「客室係」の中にも序列はあるようで、パリのような大都市と田舎ではステイタスが違うようです。
フロストを一時的に匿う田舎の隠れ家での会話で、そこの客室係が「ここでは暇すぎてマットが担当するケープタウンは都会でうらやましい」と愚痴をこぼしていました。出世欲が伝わり、功を焦る姿も描かれ、リアルな演出だと思いました。

フロストは「人の心を操る天才」とされているため、彼を拘束しながら共に行動するマットは、彼の術中にはまらないように必死で抵抗していますが、フロストの発言が的を射ているため、次第に彼を認め、師匠と弟子の関係で敵に立ち向かいます。

作品にリクエストできるのであれば、 フロストが心を操るシーンをもう少し絡めた方が、フロストの凄さが伝わり、 10年間も捕まらないで行方をくらますことができた理由も納得できたのではないでしょうか。
そもそも、何故CIAに追われているかの説明もなかったように思えます。

アクション映画で「CIA」などの国家機関が絡んでくると、鑑賞していてテンションが上がります。フロストからCIAの闇を聞かされたマットが、師の教えに対してどのような答えをだすかが物語のクライマックスになります。
リッキー

リッキー