約10年後の再鑑賞でも充分楽しめるクオリティ。
原題『セーフハウス SAFE HOUSE』
「CIAにとって最も危険な裏切り者だ」
トビン・フロスト。
「敵は俺だけじゃない」
「君はよくやった 後は我々に任せろ」
脚本が上手い。
原題の通り、セーフハウスに始まりセーフハウスに終わる。
展開がスピーディー。
南アフリカの「現場」とアメリカの「本部」。
手練れ元CIAと下っ端の「客室係」。
それぞれの対比が上手い。
デンゼル・ワシントンとライアン・レイノルズの「対比」。
脇を固める、粒揃いの俳優陣。
音楽はハンス・ジマーだと記憶していたが、違っていた。
ジマーと同じドイツ人ラミン・ジャヴァディ。
ハンス・ジマーの会社リモート・コントロール・プロダクションに引き抜かれ、アメリカに渡った。
それだけに「感触」が似ていて、ジマーに脳内変換されていた。
あらゆる要素で及第点を叩き出している。
不朽の名作とまでは言わないが、プロットが分かった上でも、また違った楽しみ方が見つかる秀作。