ソ連出身でヨーロッパで高い評価を受けているオタール・イオセリアーニ監督・脚本・出演の1999年に製作されたフランス映画
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美しい映画だね
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これといって盛り上がるとこがあるわけでもなく、これといった結末があるわけでもない。なのに何だか心に残る。
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屋敷の家族や使用人、浮浪者の友達や出会う街の人々。それぞれが何かを選んで人生に変化をもたらしていく。それをドラマチックな群像劇として描くのではなく、淡々と描いている。盛り上がりに欠けるかもしれないが、それも人生なのだ。
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計算されたカメラワークと毒の効いた社会風刺とユーモア。無駄なBGMを使わないオタール・イオセリアーニ監督の作風はちょっと他では味わえないかも
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本人も父親役で出演してるけど、この監督はスタッフや素人を重要な役で使ったりするという面白い監督
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素人の方が余計な芝居をしないからいいんだとか。
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10代の時とかにこの作品を観ていたら、なんだこれ?って思っていたかもしれない。完璧に理解したわけじゃないが、こういう映画を楽しめるようになったことは素直に嬉しい。