ジャイロ

チャンプのジャイロのレビュー・感想・評価

チャンプ(1931年製作の映画)
3.9
シャワー中、シャンプーが切れたので仕方なく妻のシャンプーを借りようと手に取ると妻のシャンプーも切れていた。ふと横を見ると見慣れぬシャンプーが置いてある。どうやら未使用のようだ。

さては、シャンプーを変えたな?

裏には「アーモンド、バニラ」の記載。物は試しと使ってみたら、アーモンドと甘ったるい匂いがかなりキツイ。これは無理だ。受け入れられない。それでもなんとか髪を洗い終えた。

シャンプー切れてて新しいシャンプー借りたんだけど、すごい匂いだよこれ

「まだ使ってないからわかんない」と言う妻に、ちょっと匂い嗅いでみてよと私の髪の匂いを嗅いでもらったら 「臭い。加齢臭がする。」って言われて何これ泣きそう

(´;ω;`)

その後「ダメージ補修」と書いてあるコンディショナーを使ったんだけど、心のダメージまではどうやら補修してくれないみたいだ💔

(;Д;)



『チャンプー』



この映画、リメイクの方を観たのは、もう四半世紀も前なのでストーリーなんてもはや覚えていない。こっちの『チャンプ』はそのオリジナル。淀川さんオススメのクラシックです。

ウォーレス・ビアリー演じる父親役「チャンプ」はジャケットほど悪人ではない。ただ、ちょっとアレなだけだ。

息子役はジャッキー・クーパー。後の『スーパーマン』(1978年)シリーズの編集長役の人ですね。面影が残ってる。

母親役は、アイリーン・リッチ。ルビッチ監督の『ウィンダミア夫人の扇』に出てましたね。一度観たら忘れられないあの困り顔。オーラ出てました。


はっきり言ってこのチャンプ、ダメ親父です。でも、ダメ親子じゃあないんですね。「じゃりん子チエ」のイメージが近いかな。

この子は、飲んだくれて帰って来た親父を甲斐甲斐しく世話してあげます。服を脱がせ、靴を脱がせて寝かせてあげるのですが、このやりとりを長回しでじっくりと観せてくれます。この長いワンカット、父と子のやりとりが実に味わい深い。この子は父親のことが大好きなんだなぁ。それがストレートに伝わってくる。そこに二人を捨てた死んだことになってる母親が出てくるもんだから、そりゃあ一悶着あるわけです。

まあ、泣くよね。

お涙持ってかれるよね。

口をへの字にして泣いちゃいました。

それにしても全然ボクシングしないもんだから、ボクシング映画じゃないんじゃないの?と油断させておいて忘れた頃にやってくるボクシングの試合はかなり白熱しました。

父と子の物語って、一部例外はありますが、どれもグッときちゃうから困ったもんです。最後の長回しの切っては捨て切っては捨てからのあのラスト、なんか釈然としない余韻がずっと残ってます。