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愛おしき隣人のdrinkvaのレビュー・感想・評価

愛おしき隣人(2007年製作の映画)
3.5
建築のような、筋を見せる物語ではないが、星と星がつながり星座が現れるように、物語が自然と立ち上がるように「仕組まれている」作品なのかな。「愛おしき隣人」という邦題が、世界観を誠実に要約しているように思う。
目まぐるしく変化する時代やテクノロジーをもってしても、私たちはどうしようも愚かで、情けなくて、器が小さくて、それでも平等に過ぎ去っていく24時間は祝福されている。ささやかに。
いわゆる雰囲気映画のようで全くそうではなく、何気なく過ぎ去っていくものでもなく。偉大な作品だ。
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