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愛おしき隣人のsonozyのレビュー・感想・評価

愛おしき隣人(2007年製作の映画)
4.3
ロイ・アンダーソン監督のリビング・トリロジー3作品、これですべて見ました。
原題: DU LEVANDE(スウェーデン語)/You, the Living(英題)
私の勝手な意訳で「僕らはみんな生きている。」な感じでしょうか。
という事で、『散歩する惑星(2000)』『さよなら、人類(2014)』同様、様々な人たちが出てきますが、ヒューマニティを感じる、ある種ファンタジックな作品。

戦闘機が来る夢を見る男。
公園で犬の散歩中、彼に誰も私を理解してくれないと愚痴る女。
アパートで楽器を練習して階下から怒られる楽隊員。
バーでロッカーのミッケに好意を伝えるアンナ。
バーの店主はいつものように「ラストオーダーだよ。明日もあるからね!」と鐘を鳴らす。
酷い渋滞にはまった男は奇妙な夢を語る。
大事な会議の前に寄った床屋にキレられてモヒカン刈りにされる男。
アンナはミッケと結婚し皆から祝福される夢を見る。
そして、ある日、みな空を見上げると・・・

人はみな、こじらせながら生きていく、明日があるのか、ないのか分からないけど。
的な、不思議と沁みる読後感でした。
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