鍋山和弥

ロード・オブ・ザ・リングの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

有名な『指輪物語』が、原作の、三部作の、第一作目。設定は、悪の冥王サウロンを、完全復活させないために、サウロンの作りし、『力の指輪』をモルドール国の滅びの山の火口に、葬るというもの。単純な王道ファンタジーに見えるが、しっかりドラマがある。とても、面白い設定だ。主人公、フロドが、登場する前に、サウロンに、他の全種族が、共闘して、戦うというシーンがあるが、この時にも、『力の指輪』を葬る機会はあった。だが、火口に来た所で、人間の王族が、『力の指輪』の誘惑に負け、我が物とする。『力の指輪』の、悪に誘惑するという設定も、面白い。この設定が、あるお陰で、人間、エルフ、ドワーフ、ホビット達の、善と悪の、葛藤まで、つまり、内面まで、描かれてる。指輪を葬れる場所が、敵側の陣地の、真ん中という設定が、物語を更に、面白くしている。危険を伴う旅程、面白いファンタジーはない。また、『力の指輪』の誘惑に、負けない精神力の、持ち主の、フロドに、戦闘能力がないという設定が、物語に、緊迫感を与えている。ファンタジーというからには、やはり、緊迫感がないと・・・・。映像は、幻想的で、普通の王道ファンタジーに見えて、そんなシンプルな物語ではない。悪の誘惑に、負けない者。この世に、どれ程、いようか?フロドが、旅仲間と決別をして、責任持って、モルドール国へ向かう。(サムが、付いて来てしまうが・・・・)こう決断する、勇気のある者が、どれ程、いようか?フロドの、この勇気ある行動に、感動してしまう。ホントは、仲間の助けが、欲しいはずの、この状況の決断だからだ。戦うばかりが、強さじゃない。戦闘能力が、無くとも、フロドも強い。それが、王道ファンタジー感を、出している。世界的に、有名な、ファンタジーが、原作なだけに、流石という、他ない。この作品は、幻想性だけではない。心の葛藤、弱さまで、描かれた作品だ。
鍋山和弥

鍋山和弥