ほーりー

ロード・オブ・ザ・リングのほーりーのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)
3.7
しばらくご無沙汰しておりましたが、数日ぶりにレビューを……。
この映画……というよりかこのシリーズのレビューを書こうと三部作を通しで観たため結構時間がかかってしまった。

何しろ三部作の合計が558分もある超大作。今回観たのは通常版だが、さらに劇場未公開シーンを追加したスペシャル・エクステッド・エディション版は何と683分、つまり11時間23分もある。

元々、第一作である本作「旅の仲間」は前にテレビ放送で観たことがあったのだが、あれだけではこの映画に対して面白いかどうかの判断がつけられなかった。こりゃあ全部観ないかんなぁと思い、(よせばいいのに)一度に三本同時に借りたという次第。

ちなみにこの3.7点は、本作自体の点数ではなく、シリーズ全体での点数。

僕はトールキンの原作を読んだことないので、壮大で複雑な世界観を把握するのにかなり時間がかかった。

耳慣れない横文字や仰々しい台詞ばかりだと、どうしても頭をフル回転しないと難しい。

冒険ものの印象が強い作品だが、純粋な冒険をやってるのは実は一作目だけ。
二作目の中盤以降、指輪を捨てる旅を続けるフロドとサムを除いて、戦記ものという趣になっている。

怪物だって、三部作の中でもRPGのボスキャラ然としているのは、本作品の後半で登場する悪鬼バルログぐらいしかいない。

バルログっていうから、長い鉤爪で仮面かぶっている奴かと思いきや、そうじゃないらしい。

ただ、特殊効果が凄い割りには、冒険譚で必要な要素である、活劇としての面白さが弱い作品のように感じた。

いちいち刺されたり、仲間が命を落とすたびに、スローモーションになる演出はどうにかならんのかい。

ゴラムと見まがうようなギョロ目のイライジャ・ウッドの顔のどアップをあれだけやられると、ちょっと食傷気味になる。

■映画DATA==========================
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ/フィリパ・ボウエン/ピーター・ジャクソン
音楽:ハワード・ショア
撮影:アンドリュー・レスニー
公開:2001年12月19日(米)/2002年3月2日(日)
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