Solo1968

グレート・ブルーのSolo1968のネタバレレビュー・内容・結末

グレート・ブルー(1988年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

結果的にその後も20年その仕事を続けたが、会社を辞めようと一度だけ真剣に思って考えた!?二十代前半の人生観を作った心にずっも残る作品。

後のレオンの大ヒットにより世界中にジャンレノの存在が確立される事となるけど、僕は圧倒的にこのエンゾのキャラクターがジャンレノのイメージ。


冒頭のモノクロで映し出されるシチリアの街のシーンから、その美しさに引き込まれる。

素潜りというそれこそ死と常に背中合わせの競技にかける 主人公と永遠のライバルの 男のロマンという主軸に 海の青さ 深さ に魅せられ、そして海に帰る主人公のロマンスや、この作品により後に商業的にも皆の記憶にも残ることとなるイルカ界隈の商品化(Gショックのジャックマイヨールモデルなど)ダイビングブーム、。
全てはこの作品の影響に他ならない。

この作品の魅力は大きく三つ
1 キャラクターの魅力
 Aジャックマイヨールの真面目.
で、神秘的な魅力。
B ジャンレノ扮するライバル役
 のエンゾの男らしさの中に随所     
 に溢れ出るお茶目さとのギャップ
 C エンゾを慕う弟のロベルト
 

特にB とC の関係を表す会話が愛らしい。そして、ため息が出るほどに洒落ていてかっこいい。

 D 主人公の恋人となる女性たち     
 ジャーナリスト ジョアンナ
 僕個人的には少しヒステリック
 な印象を感じて世の多くの人が
 手放しにこのキャラに感情移入
 しているが、僕は案外そうでも
 なかったり、する。

その他 主人公の家族など、少ない台詞の中でも個性的で愛すべき人達。


2 海 街の風景 衣装をはじめとした 色味の美しさ
 綺麗な海、プール 街並み 
 エンゾのボロのフィアットなど
 どれひとつとってもアパレルのポスターになりそうなカッコ良さ。

3 音楽
 エリックセラ による音楽は
 切っても切れない作品の印象
 を固める不可欠なもの。
 

劇中で描かれる コミカルなシーン 特にエンゾとロベルトとのやりとりは、後にエンジンオイルのCMでパロディーにしたものにも発展した記憶があるが、それはそうと、いくら調べてもヒットしない僕の謎があり、この作品より遥か昔に放映された宮崎駿監督のルパン三世カリオストロの城
に酷使した背景、シーンがいくつもあり、ルパンと次元が乗るフィアットしかり、車の中で顔を見合わせて ニンマリしてからの
ガハーーーッハッハッハ!と笑い合うシーンはまさにルパンと次元のそれ、。このコミカルさとスタイリュッシュであり、そして、男臭さがここぞ!という時にチラッと出すところの加減などは、どちらが先であれ 敬意であれ、それこそパクリであろうと 大賛成で受け入れられる。


パーティー会場にてプールサイドのピアノを爪弾くエンゾと ジャックのシーン、からの服を着たままプールに潜りふざける二人、
何をやってもため息が出るほどカッコいい。

エンディングはアメリカ公開版は女性への配慮で大きく差し替えられた?というのもどこかで聞いたことがあるけれど、オリジナルのエンディングであるからこそ、男のロマンであると僕は考える
Solo1968

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