2021年4月9日
『ライアンの娘』 1970年ｲｷﾞﾘｽ制作
監督、デヴィッド・リーン。
他の監督作品に『ドクトル・ジバゴ』『アラビアのロレンス』
『戦場にかける橋』など有名作品が多い。
２０世紀初頭。アイルランド。
田舎の港町。
町にある酒場の主人ライアンの娘ロージー（サラ・マイルズ）
は、年上の教師チャールズ（ロバート・ミッチャム）と結婚。
結婚生活の平凡で単調さに飽き、新たに街に赴任してきた
イギリス軍の将校ランドルフ（クリストファー・ジョーンズ）
と不倫する。
この映画で、マイケル役のジョン・ミルズさんが秀逸！！
足と言葉に障害があり、独特の雰囲気を醸し出している。
町の住人からからかわれ、悪戯されたりするが、いつも
神父さんから助けられる。
コリンズ神父（トレヴァー・ハワード）さんは、町の正義で
あり、道徳であり、弱き者の味方であり、公正な判断は町の
人々が一目も二目もおく。
でも、ラスト、少々暴力をふるう。
「神父さんも人間なんだ」って町の住人の捨て台詞。
この話。
ロージーは結婚するには早すぎたのかな。
まだ、遊びたい、色んな事をやってみたい年頃で結婚して
しまい、単調な生活がつまらなく思えてしまう。
結婚する前は夫になるチャールズが好きだったはずなのにね。
不倫相手のランドルフがイギリス軍だったのもイケナイ。
そこはアイルランド、周囲は敵。
砂浜の撮影場所は、アイルランドのディングル半島。
綺麗な砂浜だ。
ここで教師のチャールズが生徒たちと砂浜を歩きながら、
妻の不貞に不安を感じ嫉妬する姿を、その胸中を
すごくよく表している。
嵐の海岸、波しぶきが凄い迫力！！
