ライアンの娘の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「ライアンの娘」に投稿された感想・評価

mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2015/5/15鑑賞(鑑賞メーターより転載)
といってもメジロドーベルの話ではなくw、独立機運高まる20世紀初頭のアイルランドを舞台に、古い慣習から抜け出したい女性の結婚そして若きイギリス人将校との禁断の恋がもたらす悲劇を壮大に描く、極めてデヴィッド・リーンらしい映画。ある意味ピュアな2人の関係が、舞台が集団心理が如実に働く田舎の古臭い集落であったが為にとてつもなく「誰にとっても救われない」方向へと進む。単なるスキャンダラスな不倫と言っても過言でないこの出来事をアイルランドの雄大な自然をバックに洗練された叙事詩に仕立てた監督の手腕に、また感服。
Tommy

Tommyの感想・評価

4.2
ダンケルク公開に先駆け、ノーランがダンケルク製作に影響を受けた11の作品リストを公開したうちの一つ。

こんなにも浜辺を美しく描いた作品は見たことない。荒れ狂う海岸、虚しさ漂う砂浜、哀愁漂うサンセット、海の画がどれをとっても一級品。この浜辺をノーランは参考にしたらしいけど、本当によくわかる。
でも、ノーランは多分民族精神というか、そういうのもきっと参考にしてる。ダンケルクをきっかけにこの作品知ったけど、さすがデヴィッド・リーンと言える名作。なんならアラビアのロレンスより好き。
Cisaraghi

Cisaraghiの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

1970年の巨匠デヴィッド・リーンの大作。というか、リーン作品には大作しかないのだろうが。身も蓋もなく言ってしまえば、アイルランドの寒村に住む欲求不満の若妻が、色男の傷痍英国人将校によろめく話(語彙が昭和過ぎる…)なのだが、さすがにデヴィッド・リーンなので話はそれだけに終わらず、大きくドラマチックな展開を見せる。

画面に写っている場所がすごい絶景。アイルランドの西南部・ディングル半島。海沿いの丘の上にある寒村(全てセット)。断崖の続く海岸線。丘から下りていくビーチ。海を背景に建つ石造りの小学校。バスを降りてきた人の後ろに写る輝く海と島。 
 デヴィッド・リーンはなんとフォトジェニックな場所を見つけたのだろう。時に荒れ狂う海。

アイルランド訛り、カソリックと神父さまの存在の大きさと近さ、反英感情、独立の歴史、子沢山、美しい海岸線を持つ緑の島であること、素朴な石積みの垣根、今も同じ失業問題、などなど。アイルランドについての基本的な事柄の多くはこの映画で学んだ。
 何より、アイルランドがいかに美しいところかを知った。

夜半、たくさんの白い百合の花が風に揺れるのが最も印象に残っているシーン。風の強さもアイルランド。

屈強な西部の男のイメージだったロバート・ミッチャムが演じるのは、年の離れた元教え子と結婚する中年の冴えない田舎教師。若い妻ロージーの不倫に感づいたチャールズが見せる大人の男の弱さと心の痛みが何ともたまらなかった。それでも窮地に陥った妻を見捨てないチャールズ。抑えた演技に胸を締めつけられる。 
 ロバート・ミッチャムの、それまでの確立されたイメージを覆す名演あってこその、この映画の忘れ難さだと思っている。

導入部、絶景に重なって、風の音と共に震えるように繊細なモーリス・ジャールのテーマ曲が始まる。One of the most beautiful pictures that I've ever seenと思わず英語になってしまう美しい音楽、美しい映画だ。

官能的な森の中のラブシーンも美しいのだが、差し挟まれる比喩的な自然描写があまりにもベタ過ぎて、今思うとちと惜しい。
 クリストファー・ジョーンズがこのシーンの撮影を拒んだので、サラ・マイルズとロバート・ミッチャムは共謀し、ミッチャムがジョーンズのシリアルに薬を盛ってジョーンズの意識を朦朧とさせ、何とか撮り終えた、という曰く付きのシーンらしい。

美しい作品ながら、リーン作品の中では残念なことにあまり知られていないこの映画、サラマイルズがもう少し有名な美人女優だったりすれば違ったのかな、と思う。その後出演した映画のイメージもあるのか、実は私もサラマイルズはわりと苦手。

ちなみに、この映画の風景、釧路から霧多布にかけての道東の海岸線に似たような雰囲気のところがある。夏の旅行先にお薦め。

唐突だが、ウォンビンがもっと年を取ったら、韓国で是非この映画をリメイクして、ロバート・ミッチャムの役をウォンビンにやってほしい。もちろん英国の代わりに来るのは日帝だ。
 日本では日韓合作ドラマでブレイクした演技力のあるウォンビンに相応しい映画であり、役だと思うのだが。余談にもほどがあるな。
アイルランドの寒村キラリー。荒涼とした自然と、閉鎖的な風土。

年の離れた教師の夫を愛しながらも、性的に満たされない日々を送る人妻と、敵対する英国将校との禁断の恋…。

昼メロの様なストーリーだが、巨匠デヴィッド・リーンの奥深いヒューマンドラマ。

夫チャールズが若妻ロージーに見せる懐の深さと諦めの入り交じった姿が、何とも言い難い悲哀を感じさせる。

人格者である大人の男と情熱的で過保護育ちの女の、夫婦間の相違。

アイルランド独立運動と、阻止しようとする英国守備隊の対立。

傷痍軍人の守備隊長ランドルフの心の闇。

マイケル役、名優ジョン・ミルズの表情、動作のみの演技も素晴らしい。
秋月

秋月の感想・評価

4.6
心が洗われる映像美


物語の舞台は独立戦争が起きる前のアイルランドの田舎町だ。古い習わしを嫌う現代的な生き方をしたいロージーは年の離れた憧れの先生と結婚する。幸せな結婚生活~となるはずが、毎日同じ生活をすることに彼女は飽きてしまう。そんな時、赴任してきたイギリス軍将校(当時アイルランドはイギリス領であった)と不倫関係に陥ってしまう。アイルランド独立を望む人達はロージーを…

こんな感じのあらすじなのだが、この映画の上映時間が195分!!!
なげぇぇぇぇぇ~~!!!
ディズニーランドの待ち時間でもそんな数字見たことないわ…いやあるか、そんで普通に並ぶよね…ぅん

しかしそんな195分もあっという間に過ぎてしまう!さすがデヴィット・リーン!!さすがウォルト・ディズニー!!笑

アイルランドの絶景をとても綺麗に撮っている。海や花、パラソルが風に飛ばされるシーンはとても美しい。花粉が服に付く演出はどことなくいやらしさを醸し出すあたりも素晴らしい。嵐の中、荒れ狂う海の中へ入るシーンはどうやって撮っているのか?そうこう想っているうちに195分などすぐに経ってしまう。

そしてラストは奴に泣かされるとは…この映画を観てとても心が綺麗になった気がした。今度友人に薦めてみよう


友人『なんかいい映画ない?』

私「あのね!ライアンの娘っていう映画なんだけど…」

友人『えwwwジャイアンの娘wwww?』

私「殺す」
新田畳

新田畳の感想・評価

4.2
冒頭の「少女の傘が風で崖下に飛ばされる」という演出が本当に好きです。

あるワンシーンが、その鑑賞体験の質を決めてしまうことがあるんだなぁと実感しました。

デヴィッド・リーンはやはり凄い。
ドクトルジバゴが好きでめちゃくちゃ期待していただけにうーん…
音楽もあっちの方が全然好き。
そしてこの作品を観て浮かんだ疑問。既婚者が他にもっと良い相手を見付ける事って幸せな事なのかな。難しい


監督はどうして今回あんなに自然を全面的に出してきたんだろう。でも本当に美しかった、これは劇場で観たいなあ。
凄い映画だって事は分かるんだけどちょっと大人の映画なのかな。
まだ僕には分からなかった。

「国を裏切る父と夫を裏切る娘」
本当に上手く表されていると思う。
男と女の話は誰が観ても通ずる所があるから凄く分かりやすい。
デヴィッドリーンはいつも不倫ばっか扱っているの??

監督は花が好きなのかな。押し花も出てきたし🌼
個人的にはもっとこの作品でも「花」を写して欲しかった。ドクトルジバゴではもっと無かったっけ?
ユリはロージーを。
紫の花(名前分からん)は禁断の愛を。
って感じ?
風に揺れる木など、自然を写して2人の愛の時間を表していた所はこんなふうに表現する事も出来るのかと本当に驚きでした。圧巻。

ロージーがどうしてチャールズに不満なのか分からなかった。個人的に出した答えは彼は優し過ぎるというか、もっと情熱的なもの(愛?)が足りなく違う男にいかれてしまったのかなと。奥さんの浮気も「恋の炎が消えるまで待つ」こんなんは駄目らしいですよ、先生。ただあの状況はそうなるよなぁ、、
色々な評を読むと初めての夜のセックスにロージーは満足してないというのが多かったけれど、僕は「初めての体験」を終えたというものへの独特な感情の顔だと思っていた。

飲み屋にての将校との出会い。
相変わらず顔を照らす光が凄い!
ただもっと会った瞬間の感動的な一目惚れを期待してたけれど、パニックになるまで2人は目を合わせていなかったっけ?
注意してまた観たい。
そしてあんな出会い方からの流れがあるものならしてみたいものです。

あぁマイケル…
彼は本当にこの話の中で物凄く大事な人物ですよね。
彼のおかげで彼女は気付いたもんね。最後のキスをするシーンも良いし、当たり前の様にバスからまた振り向く事はないロージー。分かってはいますが。
個人的に、ロージーの服の匂いを嗅いだ後どんな顔を演技としてするのかとても興味があるシーンでした。
最後にチャールズの事が好いている生徒を出すのも憎かった。
生徒と先生という関係を最後まで忘れさせないですね。
村人の嫌な役の女も凄い味出してた拍手。

また観ます
大介

大介の感想・評価

3.5
気持ちは分かりますが…そりゃあかんやろ~ってみてました。でも、実際男と女なんてこんなもんですよね…。

文学的でとてもスケールの大きい大作だと思いますが、個人的にはスッキリとしない、モヤモヤとした気持ちの残る作品でした。

映像は美しくて雄大です。アイルランドの港町を舞台に印象的なショットがちりばめられています。

ロバート・ミッチャムはこういう役はあまりみたことなかったんですが、なかなかよかったです。

サラ・マイルズは個人的にはピッタリの役柄だと思いました。

そしてなんといってもマイケル役のジョン・ミルズが本当に素晴らしい。
DVDの特典のインタビューをみて、そのギャップに驚かされました。


あと…「ライアンの娘」と言われて「ドーベル」と連想するのは…自分くらいかなぁ(笑)。
記録
午前十時の映画祭
なんか男連中が最低と思ったような記憶がある
hanako

hanakoの感想・評価

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どこで見たんだろう。ハッキリ思い出せない。アイルランドの話だ。その後アイルランドと言えば私の中ではこの映画の景色が浮かぶ。