kazu1961

黒猫のkazu1961のレビュー・感想・評価

黒猫(1934年製作の映画)
3.6
▪️JPTitle :「黒猫」
ORTitle:「The Black Cat」
▪️First Release Year : 1934
▪️JP Release Date : 1934/09/13
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-253 再鑑賞
🕰Running Time : 65分
▪️Director : エドガー・G・ウルマー
▪️Writer : エドガー・G・ウルマー、ピーター・ルリック
▪️MusicD : ハインツ・ロームヘルド
▪️Cast : ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシ、デヴィッド・マナーズ、デヴィッド・マナーズ、ジャクリーン・ウェルズ、ジョン・ピーター・リッチモンド
▪️Review
🖋まさしく『フランケンシュタイン』VS『ドラキュラ』ですね!!人間としてのベラ・ルゴシとボリス・カーロフの2人の戦い(初共演作)そして、原作はエドガー・アラン・ポー(ネーミングと着想のパチリですが、ほとんど原作には忠実ではありません)となれば古典的なホラーファンならば必見の作品かも。エドガーG.ウルマーが監督。低予算早撮り映画の天才エドガー・G・ウルマーの傑作ですね。

🖋内容としては、ベラとカーロフが、お互いのライバル心を剥き出しにして画面の中で戦います。役柄としては、ベラはボリスに裏切られ、妻子を奪われた復讐の鬼として。そしてカーロフはベラの妻子を奪い、悪魔教を奉じる司祭として。。。

🖋本作も、ユニバーサル初期ホラーシリーズの一作で、ドイツ表現主義の最後の作品とも言われています。モダン建築の城を舞台に、悪魔主義や復讐劇、死体性愛、背徳を軸にしたストーリーが特徴的に展開されます。

🖋それにしてもドラキュラやフランケンシュタインにメイクしなくても2人の表情や演技が怪物そのものもで、この作品の薄気味悪さは怪物映画よりも際立っているかもしれません。

🖋さらに美術が素晴らしく、モダン様式の住宅やデザインは見どころのひとつです。

🖋物語は。。。
第一次大戦後のハンガリーの小さな街。精神科医のビーツは旅の途中知り合ったアメリカ人夫妻を伴い古い友人ののペルツィヒの屋敷を訪ねます。ビーツは、自分を裏切っただけでなく妻をも奪ったペルツィヒに復讐するためにペルツィヒを訪問したのでした。。。

▪️Overview (映画. comより)
「フランケンシュタイン(1931)」「ミイラ再生」のボリス・カーロフと「モルグ街の殺人」「恐怖の夜」のベラ・ルゴシが共演する怪奇劇で、美術監督から昇進したエドガー・G・ウルマーが第1回作品として監督にあたった者である。エドガー・アラン・ポーの名作からヒントを得て監督者ウルマーがピーター・ルーリックと共同して書き下ろした脚本であるから原作とは甚だ相違がある。助演者は「ミイラ再生」のデイヴィッド・マナース、「国境隊」のジャクソン・ウェルズ、「土曜日の大観衆」のルシル・ランド、「最後の一人まで(1933)」のエゴン・ブレッチャー、「戦線の嵐」のハリー・コーディング等で、撮影は「摩天楼の悲劇」のジョン・J・メスコールが担当している。
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