こぅ

黒猫のこぅのレビュー・感想・評価

黒猫(1934年製作の映画)
3.9
'21夏のホラー/ミステリー祭③

豹に続いて猫。
エドガー・アラン・ポー原作(脚本は大分違うらしい)で、
名コンビ、ボリス&ベラ(ドラキュラ俳優対フランケンシュ
タイン俳優)、エドガー・G・ウルマー監督(初鑑賞)
による、悪魔的【オカルト・スリラー】。

タイトルである黒猫は、殆ど登場も活躍もしない、【黒猫=
悪魔の化身】という象徴から付けたか。
ヴェルデガスト博士(ベラ・ルゴシ)の【猫見たら発狂】
する発作⁉︎の謎も明かされず終い。

冒頭、駅〜電車内スタート作品には無条件でワクワクする。
ピーター&ジョーン・アリソン夫婦と相席合流するヴェルデ
ガスト博士。
冒頭の滑り出し(テンポ)は撮影含め完璧。

多少強引な展開で3人はヴェルデガスト博士の友人、ヒャル
マール(ポリス・カーロフ)の屋敷へ、、

この屋敷のインテリアデザイン全ては、当時(87年前)
からしたらかなり近代的、洗練(SF的)されていたと伺える
スタイリッシュさ。

ヒャルマールは不気味な登場から髪型、顔もインパクト大。

そのルック裏切らずの狂気、変態度も明らかになる、、
ヒャルマールは、お気に入りの女を、、
地下室に行くと、ヴェルデガスト博士の◯までが、、
しかも、ヒャルマールの妻は、、

どこまでも【女に貪欲な変態】ヒャルマールは、ついに、、
人妻ジョーンにまで目をつける、、。

夫婦を解放するか(命運)を2人のチェス対決で決めるのは
余りに勝手過ぎる。

クライマックスは、悪魔の◯式に最適日和で、ドタバタ対決。


ラストの◯◯の批評記事は、本作への皮肉、抽象。


*ジョーン役、ジャクリーン・ウェルズ(フィルマ登録なし)
が魅力的。
こぅ

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