まつこ

虞美人草のまつこのレビュー・感想・評価

虞美人草(1935年製作の映画)
4.0
男と女にお金が絡むとだいたいややこしい。

夏目漱石原作の本作。許嫁がいる男女が恋仲になり、そこにお互いの相手が出てるわ、遺産相続問題がでてくるわとドロドロしそうなものを割とサラッと見せてくれる。

チラチラしたカット割が面白かった。すべてがおおっ!って感じではないけど白黒で画質が悪くても美しいなぁと思えるシーンもあったし、ステキな着物と日本髪の美しさも十二分に伝わってきた。ああ、カラーで見たい。

楽しみの多い女、藤尾が息が詰まるような激しい恋がしたいとか言い出したり「この時計はエンゲージリングの代わりなのよ!あんたコレほしくな〜い?」って服に付け出したり、グイグイ喜怒哀楽を爆発させて振る舞う姿に結局男は振り回す女に弱いのかなぁと思った。私は夫婦に間違われてはしゃぐ小夜子さんの方が可愛いけどなぁ。

「きょうと」と「とうきょう」似てるのに遠い。波の力強さに怒りと憎しみが込められていた。