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ラッシュアワーのAPOのレビュー・感想・評価

ラッシュアワー(1998年製作の映画)
4.6
十数年前、小学生の頃初めて観て初めて好きになったアクション映画だった。
初めてアジアを代表するスーパースター、ジャッキー・チェンを目にして惚れた。


中国総領事ハンの娘が誘拐され、香港警察からリー(ジャッキー・チェン)がアメリカまで呼ばれFBIと事件解決に向けて動き出す。FBIは独自で捜査を進めたい為、リーの監視役にLA市警からカーター(クリス・タッカー)を呼び出す。2人は相性が悪く全くフィットしない。大人しくしていろと上から命令されていた2人だが捜査を進めるにつれて次第に息が合っていき凸凹コンビの間に信頼が生まれ、最強タッグになってゆく。爽快で痛快でハラハラドキドキのアクション映画であり、聴き取りやすい高めトーンのマシンガントークを終始繰り出すカーターとちょっぴり天然で純粋で真っ直ぐなリーの2人の掛け合いは面白さが半端ない。アクションで心が掴まれ、コメディでも心を掴む純粋に楽しいアクションコメディバディムービー。




(以下ネタバレ含む)

初めは全く息の合わないカーターとリー。FBIに呼ばれたカーターは遂に自分がFBIの捜査に加わる事が出来たとワクワクして足を運ぶのだが、まさかの所謂ただの監視役。市警がFBIに呼ばれたらテンション上がるかそりゃ。だが、最終的に事件解決に大きく貢献したカーターに対しFBIに昇格しないかとバッジを受け取れる状況になったら市警のままでいいと胸を張って飛行機に乗りバケーションへ行くカーターはなんかカッコよかった。FBIでなくても重大事件を解決出来た自信なのであろうのと、リーという香港警察とほぼ同じ立場2人で誘拐犯達を倒した自信なのであろうと解釈している。
主犯ジュンタオに中華料理店で捕われた際、殴られ口から血が出ているカーターに対し「使えよ、汚れてるぞ」とジュンタオがハンカチーフを皮肉的に渡す。それに対しカーターはジュンタオと最後一対一で勝った後、「使えよ、死んでるぞ」とハンカチーフをお見舞い。カッコ良かった。

ジャッキー・チェンのアクションは凄まじい。キレが半端じゃない。頑張ってる時の顔、辛そうな時の顔、嬉しそうな時の笑顔など惹きつけるものがある。
それにしても確かRUSH HOURでは毎回必ず高所でのぶら下がりシーンがあったなあと思い出した。カーターもう少し焦ってやれよ!って観てるこっちがハラハラする。落ち着き過ぎて逆に凄い。

兎にも角にも、2人の掛け合いは見事なまでに観ている側を惹きつけ、楽しませてくれるこのシリーズは大好きだと言う事を再認識出来た。

最後に、Edwin Starrの"War"という曲が頭から離れなくなっている。
♪ War, huh, yeah, what is it good for, absolutely nothing ♪
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