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風の中の子供のoのレビュー・感想・評価

風の中の子供(1937年製作の映画)
3.5
医者を営む叔父の家に住むことになった幼い子供(三平)が、川遊びの最中にタライに乗って流されるという事件が起きる。
往診に出るため馬に乗った叔父さん(肖像画のような口髭、パナマ帽に三つ揃えの背広を着てステッキを持っている)が事件の知らせを聞き、川沿いの一本道を疾走する。走る馬と三平のショットが交互に繋がれる。叔父さんが川に飛び込んで転げながら三平を救出する。川がキラキラと輝き、子供たちは川辺で万歳、万歳と叫ぶ。三平は助かったがタライは流され、三平は無邪気に「おじちゃん、ぼく泳げるからタライ取ってこようか?」と言い叔父さんに「馬鹿!」と叱られる。2人で馬に乗って帰り、子供たちがあとをついてくる。
この場面の構成が素晴らしい。

全体的なストーリーは「生まれてはみたけれど」や「自転車泥棒」に共通する、大人同士の関係に敏感に反応する子供の話。
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