メイマーツインズ

シャンドライの恋のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

シャンドライの恋(1998年製作の映画)
4.5
【隠れた傑作⁉︎シリーズNo.46】

《切なくも、儚い、これもひとつの愛の姿…》

”ラストエンペラー〟”暗殺の森〟のイタリア🇮🇹の巨匠・ベルナルド・ベルトルッチが描く”無償の愛〟。
イタリア映画が続き、締めはこの作品を。
ソフト所有で再鑑賞。



映画には多くのことを教えられてきた。

ゴッドファーザーからは、”男としての生き様〟。

プライベート・ライアンからは”前に進む勇気〟。

そして、シャンドライの恋からは”恋愛の処方〟。

恋愛体質で、精神面で女性に依存し、恋愛に激しく翻弄された20代。
今振り返ると、多くのエネルギーを恋愛に費やしていた。
魅惑的で素敵な女性たちとの貴重な時間が、40代の今の自分に繋がっているのは間違いない。
そんな自分の”恋愛観〟に大きな影響を与えたのが、本作。
初鑑賞の時は20代半ばで、精神的にかなり疲弊していた。
自分のすべてを、当時の彼女に注いだといえる”激愛〟の真っ只中。

”愛〟に見返りを求めてしまうと、相手を必要以上に束縛し、お互いが苦しむ。そんな恋愛に疲れていた、あの頃。
本作で描かれる”無償の愛〟に触れたことで、自分の何かが変わった。
見返りを求めず、クリアな気持ちで恋愛に向き合えるように。
20代の10年間、恋愛に完全燃焼できたことで30代以降は”大人の男〟として恋愛をコントロールできるようになり、逆に恋愛からエネルギーをもらえるようになっていった。

久々の鑑賞で、20代のほろ苦い記憶が甦り、ノスタルジックな気分に。
背負うものが増えた今、何かに全てを注ぐことができる20代の尊さを噛み締めています…
若気の至りって、ホント素晴らしい‼︎(笑)