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復活の日のspicaのレビュー・感想・評価

復活の日(1980年製作の映画)
3.9
「復活の日」を今頃見るとは思わなかったよ。
40年前にこんなスケールの大きな大作が作られていたのか。お金の使い方、すごいなぁ。海外ロケもすごいし、外国人俳優もたくさん使い、英語のセリフも多く、いまこんな日本映画あるかなぁ。なんかそれにまず圧倒された。ウィルスで人類が滅ぶストーリー見たさだったが。小松左京の原作がすごいんだろうけど、それを再現しようという太っ腹さ。さすが角川春樹さん。内容と深作欣二監督が合ってるのかどうかわからないけど合ってたのだろう。撮影木村大作さんも合ってたのだろう。「八甲田山」というより、「ひとり砂の器」か、みたいなところもあった。

ウィルスに地震に核。てんこ盛り。つい1年前まではSFの世界だからと割り切っていられたと思うけど、今となっては全く笑ってられない。ウィルスに地震に原発事故に津波とか普通に起こりそうだ。なんて世界に生きてるんだ私たち。

男性800人に女性8人って、イヤな予感すると思ったら、やっぱり嫌だった。完全子供産む機械にされていた。あるいは慰安婦。ここはどう描かれたら満足だったのだろうか。原作通りなのだろうか。今の時代なら、この描き方はないよなと思った。
草刈正雄とオリビア・ハッセーはいいと思ったが、直前に亡くなった恋人の話されてもなぁ。嫌だった。

それでも見てよかったとは思う。。当時見るより今見た方が逆に凄さを感じられたように思う。今もお金持ちはたくさんいるのだから、映画にも使ってほしいな。映画そのものの出来はともかく、スケールの大きさで40年後も驚かせてくれるような映画。今の時代なら、CGでやるところを全部実写とか。今なら宇宙が舞台かな⁉︎実写は無理か…

原作も読んでみたい。1964年に書かれたって小松左京さんはすごいな。
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