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復活の日のikoanのレビュー・感想・評価

復活の日(1980年製作の映画)
3.7
深作欣二監督、草刈正雄主演、ヒロインはオリヴィア ハッセイ!1980年の作品。
これはかなり面白いSF映画でした。当時日本のSFと言えばハリウッドヒット作を真似た二番煎じばかりだったのですが、これは完全オリジナル、見応え充分な映画だったと言えるんじゃ無いでしょうか。ただ製作が角川だったので?ちょっと何処へ出しても大丈夫というクオリティには達していないかな…。悲しいかなセットが貧弱で安っぽいいんですよ。
まあでもこの映画は原作がいいんですよね。小松左京の傑作SF小説が原作ですから、それの映画化ですからね。
生物兵器として作られたインフルエンザウイルスの蔓延による人類滅亡のプロセスと生き残った人々の再生がテーマ!35年前なのにこんなにも現代的なテーマなんです!物語はソ連崩壊の10年位前、冷戦下の世界状況なので、米ソ双方の核ミサイル報復合戦が物語のベースになっています。なので現時点でのリメイクは設定等難しそうですが、ぜひもう一度リメイクを!エメリッヒ監督あたりがやったらきっとかなり面白い映画になるんじゃないかなと、思えるほどよくできてる話なんですよね。
マンガやライトノベルじゃない本格SF小説で日本からの発信ができ得る希有な素材と言えるんじゃないでしょうか。
あっ、リメイクの妄想しちゃいましたがこの作品自体すごくよくできてて面白い映画でした。ごめんね角川映画…。
良作!
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