世界中でイタリア風邪と呼ばれるパンデミックが発生。最初は普通の風邪→肺炎→別の症状を併発……これってもう😨
細菌兵器として作られた「MM-88」というウイルスが流出し世界中に蔓延。人類も動物もほぼ全滅。気温が低い南極大陸だけは感染を免れている状況。
そして時は米ソ冷戦の時代。それぞれの国の思惑や核兵器問題まで発展し……。
まさか昭和の日本でこんな感染パニック映画が作られていたとは! さすが角川春樹。
南極の壮大な景色に『遊星からの物体X』がよぎる。
チョイ役で現千葉県知事・森田健作が出てたけど、コロナ禍の対応でこの映画を思い出したりしてたのかしらねぇ。
前半はなかなか衝撃的なシーンもあり、どよーんとした気持ちになってくる。この時代の映画特有の大げさな演技やおどろおどろしい音楽が不安をあおる。
病院に詰めかける患者たちがみんなアベノマスクしてる! そう、この時代は不織布マスクなんてしてないのよね……。
「どんなことにだって終わりはある……どんな終わり方をするかだ」
医師役の緒形拳のセリフが印象的。
いや、それより、医師も看護師もマスクしてないところにまず「あれ?」ってなる。
さらに、看護師役の多岐川裕美がナース服着たままボートを操縦してるシーンで「ふぁっ?」となり爆笑🤣 でもね、本当は悲しいシーンなんですよ。あ、ごめんなさいって、申し訳ない気持ちでいっぱいになっちゃったよ……😢
中盤までは、角川映画の威信をかけて製作したSFスペクタル超大作!というつもりでマジメに観てたんだけど、だんだんおかしな感じになってくる。
終盤はもうめちゃくちゃ😂 草刈正雄がヨレヨレのキリストみたいになってひたすら歩いてる。でも、映像はすっごい壮大なの。お金も時間もかかっちゃってるの。
いや、もう、何これ。どうしたらいいの。
私のなかでは、どういう気持ちで観ればいいのか分からなくて混乱する映画ナンバー1でした😅