「馬はスピードじゃない。ハートだよ」
負け組のジョッキー、調教師、馬主が、これまた落ちこぼれの一頭の馬に出逢い、勇気を貰い、夢を叶える成功談。
馬主のジェフ・ブリッジスの言うことやることがいちいち格好いい。こんな懐の深い男に僕もなりたいものだ。
完璧な映画です。
とりわけ素晴らしいのが映像。競走馬はそもそも美しいし、それが大自然の中を疾走する姿はさらに美しい。
ストーリーの展開も文句のつけようがない。これでもかっていうくらい、次々と小さな山場が押し寄せてきて、二時間あまりずっと画面に引き寄せられっぱなしです。
でもね、完璧すぎる脚本って、見終わって何か、あぁ見事に作り手にのせられちゃったなって思って、シラケちゃうことありませんか?
これまで何本か、そういう感覚の映画がありました。チャイナタウン、暗殺の森…
美人過ぎると可愛くないのと似てます。
よい映画です。楽しめます。おすすめです。でも観終えたあとの深みに欠けるように思います。
かなり欲張った感想ですみません。
「馬が僕らに力をくれた。そしてお互い癒しあったのだ」