トランスマスター

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂のトランスマスターのレビュー・感想・評価

3.0
♯30(2025年)運命を変える砂の冒険

舞台は紀元前3世紀頃のペルシャ
孤児だった少年ダスタンは、その勇気を国王に認められ、ペルシャ帝国の王子となる。彼と兄王子たちは聖なる都アラムート攻めに加わり、ダスタンは東門を独断で制圧する中、「時間の砂」を内蔵した短剣を偶然手に入れる。この短剣は時間を巻き戻す力を持つ秘宝だった。しかし、戦勝祝いの場で国王がタス王子から託されダスタンが献上したマントで毒殺されてしまう。濡れ衣を着せられたダスタンは、アラムートの王女タミーナと共に逃走しながら真相を明らかにするため奔走する。

◆良い点/注目ポイント
・孤児のダスタンが、国王から実の子よりも寵愛を受けるところが、エジプトのファラオテス1世がラムセス2世よりもモーセを寵愛するところと被ります。
・昔の中東の街並みとアラビアンテイストのBGMとジェマ・アータートンの美貌に癒されます。

◆改善点
・ディズニー映画のヴィランのパターンは、意外な小物が実は…の時と、
意地悪顔の王の弟というパターンが有り
ベン・キングズレーが画面に出た瞬間
ヴィランフラグが確定して伏線壊滅。
これがショーン・ビーンだったら善か悪かわからない。

◆総括
・最新のCGを使い要塞の上空からの空撮や、魔法の砂の時間巻き戻しの映像や、砂嵐の描写はカッコよかったのですが、半世紀前に作られたスペクタル超大作の延々と続くラッパのBGMと巨大セットと膨大な数のエキストラとアナログフィルムの味のある映像の方が私は惹かれます。

-2025年30本目-