ひろさん

激動の昭和史 軍閥のひろさんのレビュー・感想・評価

激動の昭和史 軍閥(1970年製作の映画)
4.0
2.26から原爆投下まで、戦争へ突入していく流れを、陸軍・海軍の軍閥目線から切り取って時系列に描写されます。
会議を開けど結論出ず、何の進展もしない。各々の邑の体面・利益を最優先し、大局的視点に立てない。そして、妥協と期限と都合の良い希望的観測をたっぷり入り混ぜて、誰の責任なのかわからないまま、会議の『空気感』でよくわからないまま決まっていく。
正直、今でも社会人なら誰しも経験している事ではないでしょか。本質的な所は、今もこれからも変わらないし変われないのでしょう。

今はアメリカの、ある程度、道徳的統治が終戦後実績としてあるので、開戦は誤った判断と断罪できますが、当時は本気でこのままでは日本が無くなる と強烈な危機感があったのでしょうから、極悪人と責める気にはあまりなりません、、。私の感覚、間違ってるかもしれませんが、、。

広い視野を持って、多方面からよく考える。耳触りが心地よい方針には疑問をもち、疑問点には空気に流されず一大決心して意見を言う事が大事ですね。

とはいえ、自分に出来るかなぁ、、。

色々考えさせて頂いた映画でした。
ひろさん

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