喜連川風連

激動の昭和史 軍閥の喜連川風連のレビュー・感想・評価

激動の昭和史 軍閥(1970年製作の映画)
3.0
わずか2時間で足早に226事件からサイパン陥落までを描く。

東條英機が「まだ日本は戦えるし、負けることはあり得ない」と力説しながら、悲惨な戦争写真が背景で流れるシーンが白眉。

まるで演劇のような、役者の芝居合戦と会議シーンが特徴。

この時代の役者陣はみな、顔が濃く、見応えがある。

ただ、ぶつ切りで並べたような編集と役者の甘噛み、セリフを発していない役者の少しわざとらしい表情が気になった。

岡本喜八なら、これをどう撮ったか、気になる。

軍服の汚れ方や軍隊のシーンのリアルは戦争体験者がまだまだ多かった時代ならでは、ではなかろうか?

円谷特撮も見どころの一つ。
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