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劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜のshxtpieのレビュー・感想・評価

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だいぶまえにレンタル(デジタルで)していて、そのまんまになっていたので、あっ、やべっ、と思って見た。とにかく、銀河ネットワークのロゴと配信の画質の悪さが気になってしかたがない……。なんとかしてほしい。

『イツワリノウタヒメ』は公開された 2009 年に映画館で見ていて(内容はなんにも覚えていなかったけど)、こっちの『サヨナラノツバサ』は見ていない。公開は前作から1年と3か月後の 2011 年。時間かかりすぎでしょ! っていうことで、スルーしてしまったのもしょうがない。やっぱりこう、制作に時間がかかりすぎてファンが忘れてしまうのってよくないと思うんです(某エヴァのことではありません)。

まず、この『サヨナラノツバサ』は、プロットがTVシリーズよりもかなり粗くて、どんどん馬鹿馬鹿しさを増していく。けっこう引きました。なんなんだろう、これ。ひたすら大味で、エンターテインメントをやろうとしている感じはあるけれど、でも雑味がすごい強いというか。スパイだなんだとか、なんだったんだ。

また、TVシリーズではまだ納得できた説明的なせりふがいかにも説明的で、興が削がれるのと、なんにも頭に入ってこない。見ていても、設定がよくわからなかった。構成も一辺倒で、コンサートとヴァルキリーの戦闘を同時進行する演出が何度もでてくる。

ランカ派としてはうれしかったりかなしかったりな『サヨナラノツバサ』ですが、やっぱりシェリルはどこかで死ぬべきだったんじゃないかと思う。それはTVシリーズでもおなじで、それはドラマの深まりかたに関わってくる(誰かが死ねばいいということではないけれど……)。当然ながら、個々の人物像や世界設定がかなり薄くなってしまっていて、感じ入るにもできないところがある。

それにしても、菅野よう子の音楽がTVシリーズの圧倒的な輝きに届いていないのはなぜなんだろう……。(−5点)
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