滝和也

ターミネーター4の滝和也のレビュー・感想・評価

ターミネーター4(2009年製作の映画)
3.6
審判の日は来た。

そしてジョン・コナー
のスカイネットとの
戦いは激しさを
増していた…。

父であるカイルとの出会い
ターミネーターT800の誕生
を描く第4弾!

「ターミネーター4」

過去、身体を科学の為に捧げる死刑囚。そしてコナー達が抵抗軍として戦い続ける現在。コナーは父となるカイルを探していた。その頃カイルはLAで一人の記憶を失った男を助けた。その男は冒頭の死刑囚であり、マーカスと名乗った。カイル・ジョン・マーカスの運命が交錯する時、歴史は動き出す!

あれ?言うほど悪くない。前に見た時より、面白い気がするのは…?

3と連続して見ているからかも知れませんね。前作のファン過ぎて浮足立ってしまった様な演出は皆無。シリアスに徹しながら、ターミネーターと言う歴史を踏まえて真摯に作られています。

またマックG監督のアクションへの拘りやケレン味が程よくハマっていて、アクションの連続ながら、飽きさせない。ターミネーターの旧型である非人型兵器の登場も多彩で迫力がありました(^^) バイクやヘビ、巨人タイプもね。映像技術が審判の日以降を大々的に描く所まで追いついています(^^)

若きクリスチャン・ベール、当時人気のサム・ワーシントン、新進気鋭だったアントン・ウェルチンと今見ると更に迫がついた豪華キャスト。更にヘレナボナム姉さんもいますし。可愛い子役の使い方もそれなりでしたからね。

ただストーリー的に前半に布石が散らばり、後半一気に収束する展開でやや中盤まで散漫で三人それぞれが主役気味な事、カイルとジョンの関係に深みがない点。今までのターミネーターらしさである知能の高い人型兵器との戦いが後半までない、物足りないと言う点は、否めない。逆にマーカス役がシュワの呪いにかかってますからね…。ちょっと似てるし。

サスペンス・ホラー気味だった1やサスペンス・アクションとしての最大限のケレン味を出した2と比べSFアクション化していると言う良さと違うと言う感覚が同居していて賛否が別れてしまった気がします。伝統の味って難しい事を表してますよね。

クリスチャン・ベールでの次作は望めなくなりましたが、カイルを過去に送る所まで見たかったかなとは思います…。
滝和也

滝和也