KouheiNakamura

荒鷲の要塞のKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

荒鷲の要塞(1968年製作の映画)
4.2
プロフェッショナル 漢の流儀。


リチャード・バートンとクリント・イーストウッドがナチスドイツの難攻不落の要塞に挑む、戦争娯楽アクション映画。全編オーストリアロケを敢行した、迫力の映像は見もの。

アルプスの山々を飛ぶ、一台の飛行機。その中には緊張した面持ちの男たちが七人。彼らはイギリス軍の極秘司令を受けた精鋭たちだった…。
渋い。いぶし銀の魅力に満ちた戦争映画だ。基本的には渋い男たちが黙々と各々の仕事をするだけ。淡々と、しかし確実に作戦を遂行する男たち。余計なセリフはいらない、男の世界。大好物でした。
今回のイーストウッドは脇に徹していますが、若いイーストウッドのギラギラしたパワーは全編に感じられます。しかしやはり全てを持っていくのは主役のリチャード・バートン!007のようなスマートな英国人を嫌味なく好演。リチャード・バートン、出演作を観るのは初めてでしたが一気に好きになりました。

前半に仕掛けられた謎・伏線を後半に回収していく脚本も楽しく、後半の荒唐無稽かつサービス精神満載なアクションもgood。
大画面で、ゆったりと楽しみたい一作でした。おすすめです。
KouheiNakamura

KouheiNakamura