もるがな

デンデラのもるがなのレビュー・感想・評価

デンデラ(2011年製作の映画)
3.7
現代の姥捨山物語。高齢化社会に警鐘を鳴らす重苦しい話かと思いきや、まさかのディザスター・アニマルパニックムービー。村に捨てられて復讐を誓ったエクストリームババア集団が、共同体「デンデラ」を結成し、極寒の雪山でヒグマと死闘を繰り広げる!

老人に対する遠慮などこの映画にはカケラも存在しない。村に見捨てられた→じゃあ村を皆殺しにして滅ぼそうぜ!この中継点なき思考こそが生存本能の表れなのか!デンデラの首領役の草笛光子はまさに怪演の一語!「歳をとるのは罪ではねえ」「年寄りはクズじゃねえ」吐く言葉の全てが名言過ぎる!

いわば平均年齢70歳以上のババア版マッドマックス! 40ですら小娘扱い!途中から趣旨はおろかジャンルがガラッと変わる?アニマルパニック?スプラッタ?展開がおかしい?確かに映画の出来そのものはかなり荒っぽい!しかし物事は予定通りには進まないのが人生の道理!生きることは不条理で、つまりは細かい事は気にするな!敬老精神が明後日の方向へと飛んでいく。その切り口の巧みさとババアのキャラ立ちだけでメシが三杯食えるのだ!

ボケてる場合じゃない!死んでたまるか!何で生きてる?死にたくねえからに決まってる!極楽浄土はどこにある? 現世こそが地獄で、現世こそが極楽さ!死ぬ時は皆こう叫べ!デンデラー!