ゆき

東京物語のゆきのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.5
不変の家族テーマ。最高でした。
尾道の方言は亡祖父母の岡山 備前の言葉と似ていたので、懐かしさもあり、他人事ではないような…

着物を着た老夫婦が娘や息子家族が暮らす東京へはるばる上京。
だが、子供達もそれぞれの暮らしがあり、なかなか親をもてなす事が出来ず、熱海の温泉宿を予約したり、次男(戦争で死)の嫁に頼んだり。嫁が原節子なワケ。

いやぁー白黒の映像の中で本当に映える顔立ち。パッと花が咲きますねー。常に笑顔でこちらを見るし。
娘の杉村春子の存在感と勢いがスゴイ。どこか他人行儀な雰囲気の人達の中でひときわズカズカと入ってくる物言い。
夫婦が「私らは良い方…幸せな方じゃ」という言葉に何だか寂しさを感じます。

自分と重ねて考えます。
親上京→自身の生活…仕事、子供、地域、学校…→…。
ゆき

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