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東京物語のchitchipapaのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
3.6
「墓に布団は掛けられず」8年前に夫を戦争で亡くした未亡人が、実の子供達以上に義理の父母をいたわって世話をするという孝徳心は、今や失われてしまった価値観ですね。
しかしその一方で、時代が変わり家族のかたちもすっかり変わってしまいましたが、親と子供の関係性は根本的には何も変わっていないとも感じさせる人間ドラマです。
敢えて順番を逆にして、山田洋次監督によるリメイク作品『東京家族』を先に観てから、小津安次郎監査の原作を改めて観ましたが、随所に全く同じ台詞が使われていることからも、如何にこの映画が多くの映画監督のバイブルであったのかが分かりました。
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