らいち

東京物語のらいちのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
3.8
「家族」って何だろう。経済成長に伴い家族の姿が変わりつつある時代を描いた作品。平成の時代に生まれた僕は小津安二郎の見てきた家族とは違う環境を見て育ってきた。だけれども祖父や祖母が子供の頃はきっとこんな時代だったんだろうと思いをはせることはできる。物質的に豊かになった時代、「東京」は目まぐるしく姿を変え続けてきた。当時の人々は振り落とされずついていく事に必死だったんだろう。実の親を構う時間もないくらいに。幸せになるとの未来を描きながら必死に働いていったのだろう。
僕たちは何のために働くのだろうか。たどり着く場所はどこなのだろうか。人生の終着点を描くのには若すぎるけど、身近な人とは悔いの無いようにすごしたい。
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