バルバワ

東京物語のバルバワのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.0
「長男、長女、三男許すまじ!特に長女!特に許すまじ!!」と鑑賞中血管がぶちギレそうになりました!コンニャラァゞ(`皿´ 三`皿´ )┛…そして自分も気をつけていこうと思います(しかも彼らにも事情があるという物語上のバランスの良さも巧みですが…でも許すまじ!)。

恥ずかしながら今作で小津安二郎監督作を初鑑賞致しました。最初はなんとなく「ほんわかした話なんでっしゃろ~。イヤサレヨ〰( ´∀`*)」等とパッケージからの印象を安易に想像していましたが…鑑賞後の私はほんわかと胸を刺されたような気分になりました。


まず、驚いたのは昔の日本映画は早口なイメージがあったのですが、非常に台詞が聞き取りやすく、その分台詞の奥にある心情が読み取れました(特にお母さんが長男長女に対してと紀子に対しての話し方がもう切ない…)。

また、人との繋がりは一方の押し付けや優しさでは強くはならないということを改めて感じ背筋が伸びました(それは親子であろうと他人であろうと同じことでしてね)。

ただ、個人的にはカメラがほぼ定点なので少々長く感じたり、お母さんとお父さんが可哀想すぎて辛かったりして少しモヤッとしました(あくまで私個人のモヤッとしたことなので悪しからずm(__)m💦)。あと長男長女三男が1年後にゴジラに潰されるシーンが欲しかったな!!←無茶言ってます

それにしても60年以上前の作品が現代を生きる我々に"人との繋がり"について語りかけてくるなんて思ってもみなかったし、本当に鑑賞できて良かったなと思いました。
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