ピナコ

東京物語のピナコのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.0
東京21:00発-広島翌日13:35着
片道16時間余りを掛けて行く
舞台は尾道。

この時代まだ新幹線もなく
長時間掛けて東京に出てきた老夫婦。
自慢の子供に会いに来た2人
とても楽しみにしてきた。
優しいと思っていた子供達、それぞれ生活がある。
けれどそれでも幸せと語る2人。
幸せだと思う。

今回の再会を人生の過ごしできた月日で捉え方が違っていた。
もう来ることはない、何かあってもわざわざ尾道まで来なくてよいよと言う母
それ程の距離がある時代だった。
そばに居ればまた違う親子関係であったかも

"人間なんてあっけない"
いままで話をしていた人が亡くなるのは本当に寂しい、空間が広く感じてなおさら寂しい。
けれど生活はある、時間は過ぎていく。
何気ない人生が静かに流れていく。

小津監督初めての映画
日常を上手く表現していて、いつの時代も変わってないと。
原節子さんも初めて
日本のクールビューティです。
杉村春子さん、芝居上手だなと思った。

よい映画、他も観てみたい。
ピナコ

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